ベンツ E500 リジカラの再考察。
今日はベンツ E500(W124)にリアのリジカラ取り付けを行ないました。
この500シリーズはポルシェ社が製造した超弩急な4人乗り最速サルーンです。
MB124型のユーザー様よりフロントのリジカラの設定が無いのは何故?
そんな問い合わせを頂きます。
リジカラの設定がない理由はフロントの基本構造にあるので今回レポートしてみました。
赤丸部は一見するとサブフレームに見えますが実はボディーに溶接され一体化されたフレーム骨材なのです、
黄丸部はロアーアームの取り付け部でサブフレームを介さず直接アームがボディに締結されていますね。
この構造を見ると「少量を最良」に造る、ロマンチックな80年代の生産哲学に痺れます。
フロントにリジカラの設定が無いのはこのようなボデーの基本構造が理由なんですね、
そもそも「隙間」なく製造する、だからガタがない、故にリジカラの必要がないんです。
気が遠くなる程に手の込んだフルモノコック構造が124に感じる独特の豊かな乗り味を生む要因の一つなのでしょう、
いわゆる「固くてしなやか」とか矢の様に直進する等々の特性はリジカラの指向性と同じです。
続いてリアの作業に入ります、R-1締結部です。
R-2締結部です。
R-1、R-2の赤表記部分はボディとサブフレームの間にリジカラを挟み、
青表記部分はサブフレームと締結ボルトの間にリジカラを装着します。
リアのリジカラは合計8個を使用して、50分で作業が終了しました。
MERCEDES BENZ E500(W124)
リア用
品番:50300-W21-000 ¥21,600(税込)
ご依頼ありがとうございました。
by 開発メカ