AMG E63S 新規検証

メルセデスAMG E63S(S213)に新規検証を行いました。

エアサス車のリフトアップ

車両の設定画面でジャッキアップモードや牽引モードなど、車高に関係するメニューを探します。
エアサスの解除設定が見当たらない場合は、接地状態で最大車高にセットし、ある程度車高が落ち着いてからリフトアップを行います。

フロント側

【締結ポイント】サブフレーム形状 左右合計4箇所
アンダーカバーを取り外します
【F-1締結部】M14三角締結ボルト
【F-2締結部】ボディ側突出し形状 M14三角締結ボルト

フロント側の検証結果は以下の通りです。
赤表記部分=サブフレーム上側に設定
青表記部分=サブフレーム下側に設定
カラーの合計使用数=8個

リア側

【締結ポイント】サブフレーム形状 左右合計4箇所
アンダーカバーを取り外します
ロアーブレースを取り外します
【R-1締結部】ボディ側突出形状 ブッシュマウント M12締結ボルト+ガゼットプレート
【R-2締結部】ブッシュマウント M12締結ボルト

リア側の検証結果は以下の通りです。
赤表記部分=サブフレーム上側に設定
青表記部分=サブフレーム下側に設定
カラーの合計使用数=8個

適合製品

MERCEDES AMG E63S(S213)

フロント用 50261-W20-000 ¥22,000(税込)

リア用 50300-W20-000 ¥22,000(税込)

ユーザーインプレッション

今まで、合計3台(VWゴルフ7 Variant、S205 型Mercedes AMG C43ステーションワゴン、そして当該車)にリジカラ装着をしてきましたが、今回がもっとも顕著に効果がわかる結果となりました。

総じての感想は、「クルマ本来が持つボディの剛性(感)と乗り味がはっきりとわかるようになった」です。

そもそも、S213型のボディはしっかりとした剛性(感)があると認識していますが、シリーズの中でも極太のタイヤ(前265/35R20、後295/30R20)が設定されており、メーカー認証(MO)つきのミシュランPilot Sport4Sを以てしても、荒れた路面やざらついた路面での乗り味は粗く、ビリビリとした微振動が絶えない感じでした。

それがきれいさっぱり無くなった感じです。リジカラの構造そのもの、すなわちサスペンションに不可避的に生じている間隙を埋める効果と、それゆえサスペンション(特にショックアブソーバー)をきれいに作動させる効果の両方が出ていると感じました。
私が常日頃走る甲州街道は目の粗いアスファルトが多く露出していて、各車種のロードノイズの大きさをチェックするのに好適?な場所ですが、体感的に2割くらい、音が小さくなった感じです。

これはサスペンションの切り替え設定でも感じることができました。最もハードなモードであるSport+を選択しても、粗い乗り心地から。滑らかなサスペンションの作動を感じられる引き締まった感触へと実にいい感じに変貌しました。

また、操舵感についてもはっきりと軽く、正確になりました。これも、サスペンション部品の微小な無駄な動きが無くなったからだと認識しています。
これはS205でも感じたことなのですが、装着前はハンドルを握るのに両手のうち一方は掌の上で「動きを逃がす」ような握り方をしていました。装着後には、自然と両手で軽く握るような操作に変わっています。
これはわたくしの運転の癖でもあると思うのですが、不思議です。

一方、「ここまでは効果がなかった」と思える部分もありました。私が普段使う道で凹凸の多い踏切があり、そこで発生するリヤサスペンション周りのがたつき感を、何とかしたいと思っていました。

この部分については、残念ながらリジカラ装着でも改善はやはり、2割くらい体感できましたが、それ以上ではありませんでした。
リジカラの機構上、当然といえば当然だと思います。極太のタイヤを履くサスペンションに短時間で大きい入力を受け、サスペンションやボディそのものの構造にかかわってくる部分は、いわばリジカラの作動領域ではなく、車側の課題に帰せられるのだと思います。

その意味でも、リジカラの効果は「クルマ本来の性能がハッキリとわかるようになる」ということだと理解しました。


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