997ターボ 新規検証
ポルシェ911 997ターボ後期型(997MA170)に新規検証を行いました。
フロント側
フロント側の検証結果は以下の通りです。
赤表記部分=サブフレーム上側に設定
青表記部分=サブフレーム下側に設定
カラーの合計使用数=10個
リア側
リア側の検証結果は以下の通りです。
赤表記部分=サブフレーム上側に設定
青表記部分=サブフレーム下側に設定
カラーの合計使用数=12個
適合追加情報
PORSCHE911 997TURBO(997MA170)
フロント・リアセット 50261-997-000 ¥33,000(税込定価)
ユーザーインプレッション
帰る際、バックでファクトリーを出る瞬間に車体がスロープを下って斜めになった瞬間から違いが発見出来ました。
サスペンションがきっちりとストロークし、車体がきしむ音が軽減されたことは言うまでもなく、信号発進時のトラクションの掛かり方が遥かに良くなりました。
リジカラ装着前は、ある程度車体のブッシュ類が良くも悪くも「ダル」な部分を演出し、ロードノイズやインフォメーションを「いなす」感覚のイメージでした。
しかし、リジカラ装着後は的確にロードインフォメーションをドライバーへと伝えてくるフィーリングへと進化しました。
私はいつもタイヤに窒素ガスを充填し、空気から窒素へ抜き替えて入れる際は落ち着くまでは高めの圧力に設定しております。
さらに、車体の重心を低く保つため、リアシートは畳んで寝かせる癖が付いています。
些細な事ですが、これでも若干ステアリングフィールに差が出ます。
ですので元々細かなロードノイズは拾う方で、アスファルトの面が荒いと、車内へ良く響きインフォメーションが良く伝わるのですが、リアシートベルトバックルのオスが、サイドのプラステックパーツ部分に接触して「ブーブーブー」と路面が悪いところで鳴いていた音が常に出るようになり、すかさず駅のガード先のローソンのパーキングで位置を変更しました。
これは明らかにロードインフォメーションがドライバーへと確実に伝わっている証拠であると感じました。
首都高速に入り、区間区間で空いているところでは、PASMモードをノーマルやスポーツ、PSMもノーマルとスポーツを積極的に試してみました。
真夜中の首都高程飛ばせませんが、全体的に明らかに足が「締め上げられた」ドライビングフィールへと変化しておりました。
以前の三菱GTO等々国産スポーツは、元のボディーが緩いが為、バネレートの高い車高調を入れると硬さがボディーを通してブルブルと振動し、リジカラを入れることによってボディーが締まり、足がしっかり仕事をすることによって乗り心地が良くなるという感じでした。
空冷最終993ターボもどちらかというとそういったイメージです。
しかし、997ターボ後期3.8Lは元々ソコソコボディー剛性が高く、足廻りは前期に比べて徹底的にブラッシュアップされており、今時の車らしい、素の状態でも特に不満はないしなやかな乗り味でした。
リジカラの効力によって、さらにそれらの「良い部分が強調」され、白線やオレンジライン、赤い減速帯などの細かなインフォメーションをも、ステアリングや車体やシートを通じて正確にアンサーバックしてくれるようになり、空気圧を規定値よりもコンマ1下げて丁度良いとさえ思える位「シャキッと真面目なクルマ」になりました。
「車体とドライバーとの一体感が更に増した」という感覚です。
コーナリング中にタイヤの耳がよじれる感覚が以前より増して手に取るように分かるようになり、「オ~ッ!」とついつい声をあげてしまいました。
面白かったのは、タイヤの空気圧をいつもモニタリングしていてドライバー側のタイヤはいつも少し内圧が高まるのですが、その時間が遥かに早くなったことです。
4本ともに、平均的に内圧が上がる時間が早くなったと言えます。
これは「トラクションがしっかりと掛かるようになった証拠」であると言えると思うのです。
総括して一言で言うならば、
「ポルシェは、本当はこのような乗り味の車を作りたかったのであろうな・・・。」
と感じました。
“コンピューターグラフィックシュミレーション上の理想値”に近付けた、と、言えるのではないでしょうか。