え~標準装備なの、純正で、、?

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映画007シリーズに「ボンドカー」の愛称でスクリーン内を走り回り、
その優美なフォルムで世界中のファンから脚光を浴びたアストン・マーチン。

 

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車好きなら、一度は憧れるスポーツカーではないでしょうか、そんなアストンマーチンにリジカラ検証を
行える機会を得て、早速少しドキドキでリフトUPしてみました。

 

 

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先ず思わず唸らずにはいられないフロントサブフレーム周り、トラス形状の立体的なキャストパーツと
アルミ鋳造角材で組まれた骨材は全ての面がフライス加工された「理想の」設計と工法です。

 

 

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ボデーとの接合面も素晴らしく精度が良くそれらを締結する10本の締結ボルトも14mmの極太サイズ、
この部位の締結強度の重要性を熟知したその造りにスタッフ一同が「ため息!」。その愚直なまでの
製造手法に感動です。

 

 

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矢印が各部材の接合部分です、一方で話題のT社のV10モデル、同じ少量生産ですが
普通に許されるであろう公差が存在しています。

 

 

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更に驚かされたのがリヤサブフレームでした。

 

 

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ハイテンチューブ鋼材を組んだ、ごく普通のデザインのリヤ部。

 

 

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しかしサブフレームをフレームに締結している部分には、何やらそこにはアルミのリジカラの様なパーツが、、、、
何とそこにはアストン純正でリジカラが組み込まれていたのでした。

フレームに強く圧入されたカラ―はボルトホールもギュッと狭窄され、サブフレームのセンタリングと
車体の全体締結強度UPに間違いなく寄与していますね。

想いも依らす出会った私達も思わずニンマリでした。こういう瞬間こそ、手前味噌ながら
仕事冥利に尽きる気分ですね。

 

 

知人がアストンマーチンでニュル24時間に参戦した後

「いやぁ、アストンって凄いんだよ。乗ったのはライトチューンしただけの殆どノーマルに近い車
だったんだけど、フルチューンのレースカーが後ろから見ると四苦八苦しているコーナーを、
何事も無かったかのように走り抜けちゃうんだから~」

と興奮気味に話していた事を思い出し、今回アストンの作り込みの凄さを目前にして、クルマを良く知っている
デザイナーが自由に楽しく設計しているんだろうな~と、、

また量産ラインも楽しんで「製造」しているんだろうな~と想像が出来ました。

 

 

見えなくても「肝の部分は絶対に手を抜かない」、たとえ量産効率が落ちても、、

そんなアストンマーチンに驚きながら、リジカラ装着を諦めた、

そんなリジカラ検証の午後でした。

 

by YAMA

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